2018/06/29

抜け毛にも種類がある?「自然脱毛」とは?

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髪の毛が抜けるのを見てしまうと、もしかしてハゲるのでは?と不安になりますよね。特に、親がハゲていたり、周りもハゲ始めていると心配になるものです。しかし、抜け毛がすべて薄毛につながるというわけではありません。抜け毛は自然現象として起こって当然です。もちろん抜け毛の種類によっては気を付けなくてはいけないものもありますが、今回は自然脱毛についてご紹介します。

自然脱毛とは?

髪の毛が成長してからヘアサイクルに従って抜け落ちていくことを、自然脱毛と呼びます。ヘアサイクルは人によって異なりますが、平均で4年から6年で成長し、その後抜けるという仕組みです。新しく生えてきた髪の毛は、まず髪の毛の根元にある毛母細胞が分裂し、それを繰り返すことで太く長くなります。この成長期を過ぎて退行期と呼ばれる時期に入ると、ゆっくり髪の毛は衰えるのですが、なんとその期間は2週間。成長期が4年から6年だったのに比べ、退行期はかなり短いですよね。頭皮全体の髪の毛のうち90%が成長期、5%が退行期とされ、成長が完全に止まると次は休止期に入ります。これは3か月ほどで新しい髪の毛を生やす準備期間で、頭皮の中で少しずつ新しい髪が作られていき、古い髪の毛を押し上げていきます。そして最終的に抜け落ちていく、これが自然脱毛です。

ヘアサイクルによって発生する抜け毛は、1日100本ほど。まったく抜けないのは逆に異常で、髪の毛が生え変わるための自然現象と考えましょう。

抜け毛が多いと思ったら?


抜け毛は1日100本ほど、誰でも抜けるものとご紹介しました。しかし、100本以上抜けている気がする、という人は心配になりますよね。自然脱毛ではないのかも、と考えてしまいます。確かに年中抜け毛が多いのはハゲの心配をしなくてはいけませんが、季節によって抜ける本数が変わる人はあまり心配する必要はありません。季節に合わせた生え変わりは犬や猫ならよくありますよね。人間も同じで、春や秋といった時期は抜けやすくなります。1日100本を標準とすると、200本程度抜けることも。倍近く抜けるので、いきなり抜け毛が増えたことにびっくりするかもしれません。しかし、季節が落ち着けば抜け毛の量も落ち着く、ということであれば心配はいらないでしょう。

逆に、髪の毛がたくさん抜けてしまうことを心配しすぎて、ストレスを抱えるほうが悪影響です。髪の毛を成長させるための栄養は血液が運ぶため、血行を良い状態で保たなくてはいけません。しかし、ストレスによって血行不良が発生してしまうと髪の毛に必要な栄養が運ばれにくくなり、結果としてハゲを招く原因になります。

毛根がふっくらしていたり、半透明な白さだった場合は自然脱毛なので、もしも正常な範囲内の抜け毛なのか気になる場合は抜けた後の髪の毛をチェックしてみてください。

ヘアサイクルが早くなってきたら気を付けよう

自然脱毛の場合は、通常のヘアサイクルで進んでいくのですが、ハゲになる可能性のある抜け毛にも、ヘアサイクルはあります。しかし、大きな違いはヘアサイクルがかなり短いこと。成長期がすぐに終わってしまい、十分に成長することなく抜けてしまいます。そのため、髪の毛が細くて少なくなり、最終的には生えてこなくなるでしょう。そうなる前に自然脱毛かどうかをチェックし、もしも異常なヘアサイクルになり始めている場合は育毛剤などの使用もおすすめですし、今は特に髪の毛に問題はないという人でもこれからのことを考えて「予防」という目的で使用するのもいいと思います。

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