2023/07/26
【全12回連載】Vol.10 髪や頭皮に優しいヘアセット(ドライヤー)
頭皮ケアにおいて、ヘアワックスなどのスタイリング剤が頭皮に悪影響を及ぼす可能性を考えていますか?その心配から、スタイリングを諦めてしまう方もいるかもしれません。確かにヘアワックスを使用することで髪や頭皮へのダメージは気になるところですが、ワックスを使ってしっかりと決まったヘアスタイルは男性の品格を格段に高めてくれます。
スタイリング剤がついた髪は、しっかり「洗髪・すすぎ・乾燥」を行えば問題ありません。
今回は、髪や頭皮のダメージを気にしながらもスタイリングしたいというジレンマに直面している方向けに、正しい洗髪、すすぎ、ドライヤーの使い方を解説します。特に乾燥について詳しく取り上げます。
【洗髪・すすぎ】髪や頭皮に負担をかけずに整髪料を落とす方法
髪の悩みを抱えているけれど整髪料を使わずにはいられないという人は、シャンプー時にしっかりと整髪料を落とすことが大切です。ここでぜひ実践してほしいシャンプー方法をご紹介します。
まずはぬるま湯でゆっくりとやさしくすすぐ
これまで適当に髪を濡らしてすぐにシャンプーを始めてしまっていた人は、まずぬるま湯でゆっくりと髪をすすぎ、ここでできるだけ整髪料や汚れを落としてしまいましょう。お湯である程度整髪料を落としておくことで、シャンプー時に残った整髪料を落としやすくなります。
指の腹でやさしくシャンプー、汚れによっては2度洗いも
整髪料をしっかり落とそうとするために、つい爪でゴシゴシと洗ってしまう人も多いかもしれません。
しかし爪を立てて洗うと頭皮に傷がつき、トラブルの原因となってしまいます。
シャンプー時は指の腹を使って頭皮を動かしながらマッサージするようにじっくりと洗いましょう。
整髪料を十分に使用している人は1回では完全に洗い流せないことがあります。 シャンプーを1回行ってもすっきり感が得られない場合は、2回洗うことも有効な方法です。 その際には、1回のシャンプー量を減らし頭皮にシャンプー剤が残らないようにしっかりとすすぎましょう。
すすぎは完璧に!
現代人は忙しいからか、毎日シャンプーをするものの多くの人が十分にすすぎを行っていないようです。すすぎを怠ると、洗浄剤が毛穴に詰まり頭皮のトラブルが起こりやすくなってしまいます。シャワーを使用してしっかりとすすぎ、整髪料や洗浄剤、汚れが毛穴に残らないようにしてください。
頭皮ケアに最適なドライヤーとは?
ドライヤーを使うメリット・デメリット
どんなご家庭でも1つはお持ちかと思われるドライヤーですが、実は頭皮ケアの面でもメリット&デメリットのある重要アイテムの1つでもあります。
そのため「ドライヤー選び」というのもまた一つのヘアケア対策の要素と言えるので、ヘアケアを考えるならドライヤーにも気を使って頂きたいと思います。
まずはドライヤーを使用することのメリット&デメリットからご説明したいと思います。
【メリット】髪が塗れていることによって受けるダメージを防げる
濡れた髪を自然乾燥しようとすると、水分が乾燥していく過程で髪や頭皮に必要な油分も蒸発してしまう上に、キューティクルが剥がれやすくなります。
実際に、ドライヤーで乾かした髪はつややかな仕上がりであるのに対し、自然乾燥をした髪はパサパサになってしまいますよね。
ドライヤーは髪のダメージを防ぐのに大きな役割を果たしているのです。
【メリット】キューティクルを整える
ドライヤーをキューティクルの向きに合わせて当てることで、キューティクルを整えて髪をつやつやの仕上がりにしてくれます。
少しでも早くドライヤーで乾かすことが大切だといわれていますので、しっかりタオルドライをした後すぐにドライヤーを使うのがポイントです。
【メリット】寝ぐせを抑えられるので翌日のヘアセットが楽
ドライヤーでしっかり髪を乾かし、髪がまとまった状態で就寝すると寝癖がつきにくいです。
翌日も髪がまとまった状態であれば、ヘアセットがしやすくなって朝の時短につながります。
【メリット】頭皮に雑菌が繁殖するのを防ぐ
髪が塗れたまま自然乾燥をすると、頭皮が臭ってしまうことがありませんか?
これは、髪が塗れた状態で放置することによって雑菌が繁殖してしまうのが原因です。
早めにドライヤーで乾かせば、雑菌の繁殖や臭いを防げます。
【デメリット】温風は髪にダメージを与えてしまう
一般的にドライヤーには温風と冷風の機能がありますが、温風は髪にダメージを与える可能性があります。
髪の成分であるタンパク質は熱に対して非常に弱いためです。
熱が加わると髪のタンパク質が固まってしまいパサパサな髪になってしまいます。
【デメリット】使いすぎは髪・頭皮を乾燥させてしまう
ドライヤーは風で髪を乾かす道具ですが、同時に頭皮の水分も奪ってしまいます。
これは熱風でなく冷風であっても起こります。
機能性の低いドライヤーを使ったり、ドライヤーを当てすぎることで、髪や頭皮が乾燥しやすくなり、ダメージに繋がる可能性があります。
覚えておきたいドライヤーの選び方
ご説明した通り、ドライヤーにはメリットとデメリットの両方の面をもっています。
せっかくならメリットの方を活かしたいですよね。
ではどのようなドライヤーを使えばデメリットを抑えることができるのでしょうか。
ここではドライヤーを選ぶ際のポイントをご紹介したいと思います。
温度調節機能がついているものがおすすめ!
デメリットの1つとして挙げているようにドライヤーの温風は髪や頭皮にダメージを与えるリスクがあります。
そこでおすすめなのが温度調節機能のあるドライヤーです。
頭皮や髪をいたわる面で温風の温度を調節できるのは便利で、高性能なものですとセンサーを用いて頭部とドライヤーの距離によって温風の温度を自動的に調節してくれるドライヤーもあるそうです。
ドライヤーを選ぶなら、ぜひこうした機能性の高いドライヤーを選ぶのがおすすめです。
価格帯は比較的高めなものが多いですが、1度購入したら何年も使えるものですので、可能ならこだわりたいポイントです。
マイナスイオンドライヤーや復元ドライヤー
ドライヤーには、マイナスイオンドライヤーや復元ドライヤーと呼ばれる製品が存在します。 マイナスイオンドライヤーは、風と一緒にマイナスイオンを放出し髪に付着させることで、静電気の発生を防ぎ、髪のダメージの原因となる効果を抑え髪にしっとりとしたツヤを与えると言われています。 最近注目を浴びているのは復元ドライヤーと呼ばれる製品です。 このドライヤーは、振動気化乾燥方式と呼ばれる特殊な方法を採用しており、髪の毛の表面の水分を振動によって細かくし風で吹き飛ばすことができます。そのため通常のドライヤーよりも低温で髪を乾かすことができるそうです。 これらの製品は数万円するものもありますのでハードルは高いかもしれませんが、徹底的にこだわりたい方には試す価値があるでしょう。 ただし相場よりも安価なものも存在しますが、信頼できるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。
頭皮ケアのために正しいドライヤーでの乾かし方
ドライヤーの選び方が終わったら、次は使い方についてですね。 せっかく選んだドライヤーを効果的に活用するために正しい使い方をしましょう。 また、予算の都合などで理想のドライヤーを手に入れることが難しい場合もあるかと思いますが、正しい使い方をすることで最小限のダメージで効率的に髪を乾かすことができます。それでは使い方を見ていきましょう。
ドライヤーは髪の根元に当てる
ドライヤーを使用する際は主に髪の根本に当てましょう。
髪は毛先ほど乾きやすいので、あえてドライヤーを当てて乾かす必要はありません。
髪の根元に当てて、根本から乾かすようにすることで効率的に乾かすこと可能になります。
しかし、頭皮や髪に近づきすぎると温風が熱すぎて髪にダメージを与えてしまう可能性もあるため、熱いと感じたら少し距離を置くと良いです。先ほどお勧めした温度調節機能が付いているドライヤーなら簡単かつ安心ですね。
髪にボリュームを出したいときは頭を下げて乾かす
頭部の上からドライヤーを当てると、髪がペタッとしてふんわり仕上がりません。
ボリュームを出したい人は、頭を下に下げてドライヤーを当てることで、髪の根元が立ってふんわりと仕上がります。
またこの乾かし方だと頭皮に直接温風が当たりにくいため、頭皮にダメージが少ない点もポイントです。
最後にキューティクルの流れに沿ってドライヤーを当てる
仕上げに、キューティクルの流れに沿って上から下にドライヤーを当て、最後に冷風を当てることで髪がまとまり、キューティクルが整います。
ドライヤーで乾かした後は、必ず冷風を当ててキューティクルを閉じてあげましょう。
保湿性の高いシャンプーでドライヤーのダメージを軽減
自然乾燥に比べてドライヤーを使うことで頭皮や髪のダメージを軽減できますが、同時にドライヤー自体がダメージの原因になることもあります。このような悩みがある場合は、頭皮や髪をしっかり保湿するシャンプーを使用することをおすすめします。また髪や頭皮の土台がしっかりしている場合、多少のダメージでも傷みにくくなる可能性があります。
当社の「フィンジアシャンプー」には、20種類以上の保湿成分が配合されており、頭皮をしっかりと潤す効果があります。植物由来の天然保湿成分が、頭皮や髪を優しくケアし、自然な潤いを与えてくれます。まだお試しになっていない方は、是非ご検討いただければ幸いです。
まとめ
・ドライヤーを使うことは髪や頭皮に多くのメリットがある
・ドライヤーの当て過ぎは髪・頭皮の乾燥やダメージに繋がる
・機能性の高いドライヤーがおすすめです
・正しい使い方で効率的に乾かしましょう。
・保湿性の高いシャンプーと併用することでダメージを軽減